テキスト科目情報(経済学部専門科目) のバックアップ(No.2)


注意

混乱を避けるため、試験やレポートは何年度のものかできるだけ明記してください。

目次

専門教育科目(経済学部)

卒業に必要な専門教育課程の単位数は68単位以上である。必修科目17単位とさらに他の選択科目51単位以上選択して習得する必要がある。(必修科目と同名の科目がスクーリングやE-スクーリングで開講されることがあるが、これらは選択科目の扱いとなる。)

  • 経済学部生の専門教育科目における必修科目は経済原論(ミクロ経済学)(E)、経済原論(マクロ経済学)(E)、経済史、財政論(E)、経済政策学(E)、金融論(E)、経営学(E)のテキスト7科目17単位である。

専門教育課程卒業所要単位68単位のうち40単位はテキスト科目での修得が必要となる。その他の28単位はテキスト科目もしくは面接授業(スクーリング・メディア授業)での修得が可能である。

メディア授業(E-スクーリング)の修得単位は総合教育科目(放送授業含む)と専門教育科目合わせて10単位を限度にスクーリングの卒業要件に算定できる。

なお経済学部生は法学部系の第7類科目(法学概論(E)、憲法(E)、民法、労働法(E)、経済法(E)、会社法(E))に関連するテーマでは卒業論文を書けない。

経済原論(ミクロ経済学)(E)【必修】

※法学部生による解説は経済原論(ミクロ経済学)(J)を参照。

  • 学習量  ★★★★★(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

ミクロ経済学の基本事項を学ぶ必修科目。マクロ経済学同様、多くの他専門科目と関連してくるのでレポート作成をいつ行うか決めていなくてもテキストは早めに目を通しておきたい。他専門科目の基礎ということもあり学習量を多く取った。もしこの科目で分からない事があっても他専門科目で復習する機会が多々あるのでまずは全範囲読み通したい。

学士入学でない人は総合教育科目で「経済学」を履修した方が入りやすい。(学士入学者が自由科目として「経済学」を履修するかどうかはお好みで。)またE-スクーリングの「経済原論」を先に受けると本科目の理解が進みレポート作成に役立つだろう。

理解が難しいようなら、公務員試験受験者向けの本である茂木喜久雄『らくらくミクロ経済学入門』、石川秀樹『速習!ミクロ経済学』から入るのもよいだろう。参考書として伊藤元重『ミクロ経済学』、グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編』等の教科書があってもよい。

通常レポートについて、2019年度、2020年度は2問から1問選択だったが選択式であることもありテーマが絞られていた。2021年度は選択式ではないがマクロ経済学よりテーマが限局的で書きやすいかもしれない。このレポートで経済学部のレポートの書き方がなんとなく分かってくるだろう。

参考文献にも挙げられている神取道宏『ミクロ経済学の力』はレポート作成に大いに役に立つのでおすすめ。ミクロ経済学が関わる他専門科目のレポート作成にも役に立つので是非手に入れておきたい。

試験代替レポートは論述問題が1問出題された。難易度はそれほど高くないと感じた。通常レポート合格レベルの知識、レポート作成能力があれば単位は取れると思われる。

経済原論(マクロ経済学)(E)【必修】

※法学部生による解説は経済原論(マクロ経済学)(J)を参照。

  • 学習量  ★★★★★(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★★★(試験代替レポート)

マクロ経済学の基本事項を学ぶ必修科目。基本とはいっても経済学未習者がいきなり取り組むと難解に感じるであろう。経済学全般の基礎(いわゆる入門経済学)、ミクロ経済学を学んでからのほうが理解しやすい。

テキストは読み込めば少しずつ理解できると思うが最初は分かりにくいだろう。茂木喜久雄『らくらくマクロ経済学入門』、石川秀樹『速習!マクロ経済学』などの公務員試験受験者向けの本から入るのも良いだろう。

テキスト理解の補助としてテキスト著者の一人の塩澤修平先生が書いている『基礎コース・経済学』(新世社)は役に立つ。また配本されていれば『国民所得論』のテキストも図表が豊富でマクロ経済学理解の助けになる。(配本されていなければ『国民所得論』テキストの抜粋元(一部)である藤田康範『ビギナーズ マクロ経済学』(ミネルヴァ書房)で代用できる。)参考書として伊藤元重『マクロ経済学』、グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学II マクロ編』等の教科書を用意しても良いだろう。

通常レポートは正しい経済モデルを選択して説明することが求められる。モデル図を入れ込み分かりやすく説明しよう。シラバスのレポート作成上の注意にある通り記号はきちんと説明してから使う、経済学の用語を使う際にはその用語を説明し、どういった理由で使うのかなど論理的な説明が求められている。

旧科目(経済原論終回)時代はレポートがなかなか合格しなかったという情報もあるようだが、現在は多少の瑕疵ならば合格させてもらえるようだ。

試験代替レポートは通常レポートと同じような問題形式、問題難易度に思える。通常レポートとの相違点は文字数が800字や1600字と短い点、ワープロ使用不可である点、成績評価が明らかに厳しい点が挙げられる。

2021年1月の試験代替レポートは1600字程度と文字数が少なかった。よって採点者の求めていない論点を書くと必要とする論点の説明が不足する事になり評価を落とすだろう。

試験代替レポート不合格者がかなり多い。また好成績で合格する人が極めて少ないようだ。2020年度の状況ではC評価でも喜べる状態であった。(科目試験が試験代替レポートに変更となった2020年度はSNS上でB評価以上の報告が見かけられなかった。)2021年度になっても相変わらず合格は厳しいが、その一方でA評価、B評価がちらほら見られるようになった。シラバスにあるような事項を守っていない、採点者が求めている論点が抜けていると容赦なく不合格になっているのかもしれない。科目試験、通常レポートに比べて採点者の求めるハードルが高くなっているのだろう。生半可な理解力、レポート作成能力では合格させないという採点者の強い意思を感じる。

なお、配本状況、履修状況にもよるがB群である経済原論(マクロ経済学)(E)と経済学(A群)、国民所得論(D群)、経済政策学(E)(E群)あたりは内容が互いにリンクする部分があるので同時期に重複して試験代替レポートを受けると参考資料が使いまわせる利点がある。(ただし経済学、経済政策学はミクロ経済学の理解も必要である。経済学→経済原論(ミクロ経済学)→経済原論(マクロ経済学)の順に学んだ上で国民所得論、経済政策学を重複させるかどうか検討したほうが無難であろう。)

マクロ経済学中級

国民所得論

  • 学習量  ★★☆☆☆(経済原論履修済前提)(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)

マクロ経済学の一分野である国民所得論を学ぶ。必修科目である経済原論(マクロ経済学)の一部が本科目の範囲となる。そのような性質なので本科目は選択科目ではあるが受講したほうが単位取得コスパがよいとも言える。先に経済原論(マクロ経済学)を学んだ人にとっては復習となる。

当科目の勉強法は経済原論(マクロ経済学)の勉強法と同じである。通常レポートの難易度は経済原論(マクロ経済学)よりやや易しいと感じる。

試験代替レポートは基本問題であった。経済原論(マクロ経済学)の単位を取得できた人であればまず単位は取れると思われる。

配本年度Ⅲ①なので学士入学者は初年度から受講可。経済原論(マクロ経済学)を学ぶ前に準備として当科目から入る選択も悪くない。

経済原論(マクロ経済学)とは異なる群なので同時に試験代替レポートを受けてもよいだろう。同時に受ければ参考資料が使い回せる。

情報とインセンティブの経済学

計量経済学

  • 学習量  ★★★☆☆(統計学(A)履修済前提)(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆(R使用必須・Microsoft Excel使用前提)
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

経済理論を用いて実際の経済を統計学的に学ぶ。

本科目の通常レポートでは統計分析フリーソフト「R」の計算結果が要求されるのでRの使用が必須となる。通常はMicrosoft Excelなどの表計算ソフト作成した表のファイルをRで読み込んで計算を行うので表計算ソフトの使用もほぼ必須となる。

通常レポートの問題は市販テキストに載っているプログラムのテンプレートに沿えば解ける問題がほとんどである。Rについて深く理解していなくても市販テキストをしっかり読めば問題は解けるだろう。

統計学の基本については理解済みであるのが前提の科目である。統計学(A)を予め履修しておくことが望ましい。

試験代替レポートは統計学(A)同様、問題文の間違い探しである。テキストを熟読すれば少なくとも単位が取れる程度の解答はできると思われる。

経済史【必修】

  • 学習量  ★★★★☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★★☆(2020年度課題まで)
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

市販テキスト使用の必修科目。生活から見た経済史の基礎を学ぶ。

通常レポートについて、現行の経済史が開講された2018年度は5000字以上、2019年度と2020年度は6000字以上と字数指定があった。指定文字数を少し超えた程度では記載内容が不十分と言われ、添削時の要求を全て満たそうとすると10000字を超えることも珍しくない。(2020年度までの課題の場合)レポート作成に当たりテキストも全ページ通読が必要となるだろう。

(2020年度課題における)通常レポート初回一発合格者は少ないようである。しかし論理学、債権各論のように何往復も文通するほどの難易度ではないと思われる。不合格時に指摘された内容に沿って再レポートを作成すれば合格できると思われる。

複数の参考文献入手、(2020年度まで)レポート字数、(2020年度まで)Web提出不可などレポートの難易度とは別に労力を要する。

ただし、2021年度の課題は6000字以上という字数指定が撤廃された事により原則4000字以内となったので過大な文字数は要求されないのかもしれない。2020年度課題ではテキストの論点をまんべんなく要求されたが2021年度課題では論点を1つ選べと範囲が狭まった。Web提出が可能となったのもありがたい。2021年度は2020年度よりもレポートの労力が減ることが予想される。

シラバスに挙げられている指定参考文献はほぼ全ての文献の使用が必須となる。(2021年度課題の場合、選んだ論点と関係ない参考文献は使わなくても良くなるかも?)その上で議論を深めるためにさらに数冊要求される事があるだろう。指定参考文献は値段が高く、レポートを書く以外の汎用性が低い本なので多くの人は図書館で借りる事になるだろう。(経済的に余裕があり、図書館巡りが面倒である人は購入してもよいだろうが。)指定参考文献全種類が1か所の図書館に置いてあることはまれであり、慶應通信経済史受講者が重なっているのかよく貸出中となる。図書館のはしごをすることになるだろう。

試験代替レポートは市販テキストを中心に論ずる問題であった。2021年4月の試験代替レポートはこれまでのワープロ可から方針転換され手書きが要求された。

日本経済史

世界経済史

社会思想史

経済政策学(E)【必修】

  • 学習量  ★★★☆☆(経済原論履修済前提)(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

経済政策についての基礎理論を学ぶ必修科目。テキスト、シラバスにあるように経済原論の発展科目なので経済原論未習者がいきなりこの科目のテキストを開いても多分あまり理解できないだろう。経済原論(ミクロ経済学)、経済原論(マクロ経済学)を学んでから取り組むのが望ましい。経済原論とかぶる部分が大半なので経済原論習得後に学ぶと今までの積み重ねにプラスアルファする感じに思える。

テキストは結構難しい。正直全部理解できなくても通常レポート、試験代替レポート突破は可能なので分からなくてもめげずに取り組みたい。

通常レポートはマクロ経済学の応用問題。『経済原論』、『国民所得論』のテキストが役に立つ。計算問題は簡単だが、その後の論理を問う問題が深くよく練られた問題であると思う。このレポートが合格する頃には確実に経済学の力がついていると感じられるだろう。テキストの内容も徐々に理解できるようになると思われる。

試験代替レポートは経済学用語の論述で割と基礎的な問題と感じられた。試験代替レポート合格は通常レポート合格よりも簡単かもしれない。

財政論(E)【必修】

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

市販テキスト使用の必修科目。先に経済学、経済原論を学習したほうが取り組みやすく理解しやすい。経済学、経済原論未習だと内容の理解が浅くなるだろう。ただレポートを書くだけならテキスト、法令、関係省庁の資料を確認すれば合格レベルのレポートは書けると思われる。

2020年10月試験代替レポートは「過去の科目試験」のページを参照。問題数が多く大変だった。通常レポート作成時と同じような資料を使用したがテキスト著者の土居丈朗先生のサイト、土居先生の過去のニュースサイトへの寄稿文が結構役にたった。

土居先生は緊縮財政派であるので代替レポートは緊縮反対、反緊縮賛成、MMT万歳と思っていても先生の主張に沿った解答をするのが無難かと思われる。

金融論(E)【必修】

  • 学習量  ★★★★☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★★☆~★★★★★(問題の難易度による;2020年度)(試験代替レポート)

金融経済の動きを実際、理論から学ぶ必修科目。経済学の基礎が分かっていないと理解は厳しい。できれば先に(少なくとも並行して)経済原論を学んでおきたい。

通常レポートの問題は一見簡単そうに見えるが結構難しい。テキストのみで問題を解くのは厳しいだろう。シラバスに参考文献が載っていないのもきつい。問題を解く際に数学、投資理論が必要になるだろう。

数学は他科目で参考文献に挙げられている藤田康範『経済・金融のための数学』が役に立つ。投資理論については文献によってはレポートの答えに近い記載がある本もあるので具体的な文献を挙げるのを控えるが何冊か読んで投資理論を学べばレポートの問題を解く鍵が見つかるだろう。レポートが難しいといってもそこまで難解な数学や理論が必要なレベルではないので問題を解く鍵を見つけられればあまり迷わず正答を導き出せると思われる。

試験代替レポートは時期によって傾向が異なり安定していない。簡単な数学メインの回もあれば、金融に関する重めの論述の回もある。 問題の簡単な回の方が合格者が多いようだがそれでも不合格者は多数出ており、合格しても予想成績より悪い人が多くいる模様。問題が難しい回でも合格しやすい訳ではないようだった。

経済原論(マクロ経済学)(E)に次ぐ試験代替レポート時代における経済学部2大難関必修科目といえよう(2020年度の傾向)。


2021年4月試験代替レポートは論述系であった。成績評価について、今回SNS上ではS評価の人が多数見受けられた。問題に比して評価は甘くなったのかもしれない。

社会政策(E)

社会保障論(E)

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

年金はじめ社会保障に関する正確な理解、社会保障に関わる政治過程を学ぶ。

市販テキストを熟読し、市販テキスト著者である権丈善一先生の他著作及び権丈先生のWebサイト、権丈先生のニュースサイトへの寄稿文そして官公庁資料を中心に勉強しよう。

通常レポート内容は必須キーワードにより論の展開を誘導してくれるので市販テキストを中心に据えて書けばそれほど難解ではないだろう。必須キーワード漏れ、課題に対する回答漏れがなければ合格できるだろう。

シラバスにも書かれているが、権丈先生は社会保障について誤解のある資料が多いとみなしているので権丈先生の著作物を中心に学ぶほうが間違いは少ないと考えられる。

2021年度の通常レポートについて、2020年度の通常レポートから変化した点は「4000字以上」と新たに条件が加わった点、必須キーワードが増えた点が挙げられる。2020年度までの通常レポートの必須キーワード数でも4000字近くなるので、必須キーワードが増えた分4000字以上書くように必要文字数が変化したと考えられる。ただ2020年度までの経済史通常レポートのように4000字を遥かに超える文字数は必要とされないだろうと考えられる。

2021年4月の試験代替レポートは年金論、政治過程、民主主義に関する論述問題であった。権丈先生の著作物を中心に据え、官公庁資料や新聞記事を用いて論を展開していけば単位を取れるレポートを作成できるだろう。

テキスト、レポートにおいて2000年以降の日本の政治過程について繰り返し問われる印象がある。そういった点では経済学部生よりも法学部乙類生の方が興味深く勉強できるかもしれない。政治過程に興味のある法学部乙類生は是非社会保障論(J)を履修しよう。

なお権丈先生は2009年~2012年の民主党政権の政策について強く批判をしているが立憲民主党支持者は気分を害したり、怒らないようにして冷静に学ぼう。

国際貿易論

人文地理学(E)

文学部「人文地理学(L)」および法学部「人文地理学(J)」を参照

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)

人間の活動と地理との関係を学ぶ。テキストは難解ではないので読みやすい。

レポートは地理学に人文系の視点を入れ込むことが重要となる。経済学部生の中には人文系の視点を入れ込むことが苦手な人もいるかも知れない。それもあるのかレポート不合格者が散見される。

試験代替レポートはテキストと省庁の資料(ネットで閲覧可)があれば単位が取れるレベルに仕上げられるだろう。それほど難しくはないと感じた。

地理学Ⅰ(E)

文学部「地理学Ⅰ(L)」および法学部「地理学Ⅰ(J)」を参照。

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)

産業と地理の関わりについて学ぶ。テキストは新書のようなテイストなので空き時間にもさっと読めるだろう。

テキストを読めばレポート課題の意味は理解できると思われる。それほど難しくはないと思われるが、シラバスの「レポート作成上の注意」に「理論的内容について理解度を測ると同時に具体的事例を用いて説明を行うように設定している」とあるように具体的事例をレポートにきちんと反映させないと不合格となる例があるようだ。その観点よりレポートに盛り込む企業のサイト、ニュース記事、経営本などが役立つだろう。

試験代替レポートについても通常レポートと同じような視点が重要であると推測される。通常レポートに合格した人はそのレベルのレポートを書けば単位は取れるだろう。不合格者はあまりいないようである。

地理学Ⅱ(地誌学)(E)

文学部「地理学Ⅱ(地誌学)(L)」および法学部「地理学Ⅱ(地誌学)(J)」を参照。

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)

地理学の中の地表の事物の姿やイメージを記述する地誌について学ぶ。テキストの分量、難易度は地理学Ⅰ(E)と同じようなレベルと感じた。

レポートは地誌に関する内容が出題される。国土地理院地図などのネットで参照できる地図をレポートに組み込んで書いていくことになるだろう。

試験代替レポートはテキストの一分野が出題された。地理学Ⅰ(E)と同じようなレベルであった。丁寧にレポートを作成していけば単位は取れると思われる。

人文地理学(E)、地理学Ⅰ(E)と「地理」という内容の関連はあるが直接繋がっている訳ではないので他の地理科目を受けず本科目のみ単独で受けても支障はないと思われる。本科目はE群であるが、経済学部はE群の科目が少ないので、毎回の科目試験でA~F群を埋めている人は本科目を選択する可能性が高いだろう。

都市社会学(E)

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

都市社会学の基本的な考え方、都市社会現象を社会学的に理解する力を養う科目である。

本科目独自に設定されている通常レポートにおける参考文献数、文字数カウントルール等のレポート作成上の注意点について必ずシラバスで確認してからレポート作成に取り掛かろう。

通常レポートでは市販テキスト以外5点以上の参考文献を必要とされるので一見大変そうに思えるが、選んだテーマの周辺参考資料は図書館に豊富にあると思われるのでそれほど心配しなくて良い。市販テキストやシラバスを頼りに参考文献を吟味しよう。もし図書館に市販テキストやシラバスで挙げられている本がなくても、類似の本があればそれで代用できると思われる。

試験代替レポートは市販テキストの要約と市販テキスト内容を理解した上で論を展開させる問題が出題された。基本的には市販テキストを熟読してそこから試験代替レポートを作成していけばよいと思われる。通常レポートよりも市販テキストそのものの理解が問われていると感じた。

一見とっつきにくそうな科目だがレポート合格、単位取得は思うほど大変ではないだろう。

経営学(E)【必修】

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)

市販テキスト使用の必修科目。他の経済学部専門科目に比べて学習、レポート作成は取り組みやすいと感じた。配本年度Ⅲ①なので学士入学者は初年度から受講可。他の専門科目のレポートが難しくて手を付けられないようならこの科目から取り組んでもよいかもしれない。

レポート内容はテキストに沿った会社分析である。興味のある大企業を選べば書いていて楽しいし、資料も豊富で書きやすいだろう。レポートweb提出の場合1週間程度で早めに返却されるのも魅力的である。

2020年10月試験代替レポートは通常の科目試験と同じ形式であった。テキストだけでも高評価を得ることは可能かと思われる。

経営分析論

  • 学習量  ★★★☆☆(試験代替レポート実施期間)(簿記論、経営学(E)履修済前提)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

企業評価などの分析を行う。ある程度の簿記や簡単な財務指標の知識がある事を前提としている。また経営学の基本についても要求されている科目であるので簿記論、経営学(E)を先に履修していたほうが望ましいだろう。

テキストがやや古い。レポートを書くにあたり別途最新のデータが反映されている資料が必要になるだろう。

試験代替レポートは財務諸表を用いた会社分析を要求された。簿記論の基礎について理解していないとうまく試験代替レポートを仕上げられないだろう。

経営数学

  • 学習量  ★★☆☆☆(統計学(A)履修済前提)(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★☆☆☆(Microsoft Excel使用前提)
  • 試験 ★☆☆☆☆(試験代替レポート)

現代企業が利用している数学的・統計的手法のプロセス理解を目的とする科目である。

統計学の基礎については理解した上で本科目を学びたい。シラバスにもあるが基本的には本科目のテキスト中心の勉強でよいが、テキストに書いてあることが理解できないようならば統計学のテキストなどで補おう。

統計処理についてMicrosoft Excelなどの表計算ソフトを使わないと計算量が多く、表やグラフの作成がかなり困難となるだろう。

通常レポートはここ数年毎年同じテキスト章末問題が問われている。テキストの例題を参照すれば問題は解けるだろう。Microsoft Wordでレポート解答を作成する際には数式・行列の表し方などの体裁の整え方に時間を取られるかもしれない。もし難しそうなら表やグラフ以外は手書きすることも検討しよう。

試験代替レポートはテキストの章末問題が問われた。通常レポートよりも難易度が下がっていたと感じられた。試験代替レポートは約1週間の解答時間、Microsoft Excel使用可であることより科目試験よりもかなり簡単かもしれない。好成績も見込みやすい。人によるが試験代替レポート提出時点でS評価が確信できる数少ない科目に感じた。あまり勉強時間はとれないが単位を取りたい、できるだけ好成績を取りたいと考えている人は試験代替レポート実施中の本科目が狙い目かもしれない。

なお、本科目は数学系の科目なのでレポート解答の際に文字数が4000文字に達していなくても、十分な解答ができていると思えば無理に文字数を水増しする必要はないと考えられる。

本科目のテキストを最初から最後まで熟読し、章末問題を全て解こうとするとそれなりの学習量が必要になると思うが、単位を取ることだけを考えればテキストの多くの部分を省くことができる。どの程度学習するかは各々で判断しよう。

商業学

保険学

会計学

  • 学習量  ★★★☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★★☆(試験代替レポート)

会計学の入門を学ぶ。先に簿記論を履修していた方が理解がしやすい分野もある。会計学のテキストは口語的で読みやすい。

2020年のレポートは会計の歴史に関する事項であった。テキスト著者の友岡賛先生は会計学に関する著書を10冊以上出している。それらはレポート作成に大いに参考になる。著書はテキスト同様読みやすい語り口なので読んでいて楽しい。

試験代替レポートは会計に関する用語についての論述であった。科目試験はテキストのみが範囲となるとシラバスにあったが、試験代替レポートはテキストのみでは書けないレベルであった。約一週間という期限で書くのは結構大変。代替レポートも友岡先生の著書は役立つ。それ以外にもIFRS、企業会計原則、簿記理論等広範囲な資料が必要になると思われる。

簿記論

  • 学習量  ★★★★☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)
  • (日商簿記3級所持者は学習量・レポート・代替レポート全て★☆☆☆☆)

簿記の基本的な事項を学ぶ。範囲は日商簿記3級全般+日商簿記2級商業簿記の一部。テキストは初版1974年、最終改訂1994年とかなり古く、初めて学ぶ人はとっつきにくいと感じるだろう。初学者は日商簿記のテキストが分かりやすいだろう。日商簿記は多くの人が受ける検定試験でもあるので各予備校等が良質なテキストを出版している。個人的には『パブロフ流でみんな合格日商簿記3級テキスト』をオススメするが、書店でテキストを見比べて自分の肌に合うテキストを用いると理解がしやすいだろう。(2級商業簿記が関わる範囲はごく一部なので2級商業簿記のテキストは購入してもいいし、わからないところだけネットなどで調べるのもいいだろう。)

動画から学びたい人は『【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき』氏のYouTube動画が無料でオススメ。なお、ふくしま氏の日商簿記3級テキストは動画準拠でKindle価格99円と安価なのでセットで併用してもよいだろう。

レポートは精算表作成、仕訳が出題される。仕訳がしっかりできれば精算表はできるようになるので仕訳を反復練習して出来るようになろう。

レポートはおそらく満点でないと不合格となる。レポート課題集には簿記論のレポート用紙が2枚しか無いので2回目のレポートでも合格しなければ別途簿記論レポート用紙を購入する必要がある。

試験代替レポートは精算表作成、仕訳が中心となる。レポートより問題数は少ない。精算表作成はレポートの類題となっているので試験代替レポート実施時までに手元に合格レポートがあればそれを参考にできる。可能ならば簿記論のレポートは早めに出しておこう。本来ならば科目試験で出題されるであろう内容が試験代替レポートとして課されている。よって簿記論においては試験代替レポート実施時の方が単位取得が容易といえよう。

余談になるが、日商簿記3級はこの科目で単位が取れる知識があれば、抜け落ちている細かい論点を拾い過去問を何回か行えば十分合格できるだろう。日商簿記3級はネット試験も行われているので余裕がある人は受験をすれば簿記論単位と日商簿記3級取得で一石二鳥である。

日商簿記3級所持者は苦もなく単位が取れるだろう。

原価計算

  • 学習量  ★★★★☆(簿記論履修済前提)(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆(試験代替レポート)

企業会計の一分野である原価計算を学ぶ。簿記の知識が無いと本科目は理解できないので先に簿記論を受けておきたい。

市販テキスト使用の科目。コンパクトにまとまっているテキストだが、レポートや試験代替レポートのためにはやや記述不足に感じる。原価計算の基本書ともいうべき岡本清先生の『原価計算(六訂版)』をぜひ用意したい。『原価計算(六訂版)』は約1000ページで約1万円の重厚な本だがこの分野をしっかりと学びたい人は購入してもよいかもしれない。

レポート、試験代替レポート共に『原価計算(六訂版)』があれば対応できるだろう。

この講義で学んだ内容は日商簿記2級工業簿記にも役に立つと思われる。


SNS上では2021年度頃から複数回D評価連発する人が結構いる模様。2020年度以前より難化しているようで2022年度も単位が取りにくい模様。最短卒業狙いの人やコスパ重視で単位を取る方針の人は卒論で原価計算関連事項を扱わないのであれば回避したほうがいいかもしれない。

会計監査

  • 学習量  ★★☆☆☆(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)

監査論の基礎を学習する科目である。

2022年度のレポートは会計学と同様に参考文献として挙げられている友岡賛先生の複数の著作を基にまとめれば対応できるだろう。会計学と参考文献が重なるので会計学とセットで学ぶと効率がよい。

会計学同様レポート採点者は友岡賛先生である。友岡先生の方針なのか2022年度時点での経済学部専門教育科目では会計学同様数少ないレポートweb提出非対応(ワープロ可)である。

2022年度の試験代替レポートは指定テキストをまとめれば対応できる問題であった。

試験代替レポート期間中においては会計監査について未習であっても単位は取りやすいと感じた。

法学概論(E)〈法学部系第7類科目〉

文学部「法学概論(L)」

2021年度旧科目。総合教育科目の法学(憲法を含む)では法の抽象的な概念が中心でしたが、本科目は現実的な面が中心であると感じました。レポートについては、テキストのみでは著しく不十分です。公共図書館等で法律系のデータベースを使用できると、レポートが容易になります。私個人の場合では、地元の市立図書館が第一法規のデータベースを導入しており、そこに判例評釈をしている文献が記載されています(網羅性はありませんが)。その部分を県立図書館や国会図書館で閲覧(複写)すると、その判例における論点が明確になります。加えて、基本書で内容を補足できれば内容としては十分だと思います。

憲法(E)〈法学部系第7類科目〉

※法学部生による解説は憲法(J)を参照。

民法〈法学部系第7類科目〉

労働法(E)〈法学部系第7類科目〉

※法学部生による解説は労働法(J)を参照。

経済法(E)〈法学部系第7類科目〉

※法学部生による解説は経済法(J)を参照。

会社法(E)〈法学部系第7類科目〉

※法学部生による解説は会社法(J)を参照。

経済変動論→2022年度廃止科目

  • 学習量  ★☆☆☆☆(経済原論履修済前提)(試験代替レポート実施期間)
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆(試験代替レポート)

経済変動の原因・理由を解明をしていく科目。マクロ経済学の一範囲の科目となるので先に経済原論(マクロ経済学)を履修することが望ましい。

勉強法としてはテキストを中心にして、参考文献として二神孝一・堀敬一『マクロ経済学 第2版』(有斐閣)や齊藤誠ら『マクロ経済学 新版』(有斐閣)などで補強するとよいだろう。

通常レポートについて、2021年度の問題は2020年度と比べて設問が具体的となりかなり易化していると感じた。あまり勉強せず、内容を深く理解していなくても合格となる可能性が大いにある。

試験代替レポートについてもあまり難易度は高くないと感じた。本質を理解していなくても解けてしまう可能性が高い。

本来、経済変動論をしっかり理解するには労力が必要だと思うが、2021年時点の当科目の通常レポート、試験代替レポートはかなり簡単であるのであまり理解していなくても単位が取れる可能性が高い。ただ、それでは実力がつかないのでしっかりと実力をつけたい人はレポートを単に解くだけではなくテキストや参考書の内容をしっかりと咀嚼しよう。


2022年度廃止科目となる。2022年度よりマクロ経済学中級という科目が新設されるのでそちらに当科目が吸収されるものと思われる。当科目は2単位だがマクロ経済学中級は4単位科目となる。

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更新場所がわかるようになれば、、、

nao? (2022-01-27 (木) 15:59:26)

毎日更新ありがとうございます。もし可能なら更新された部分がわかるようにしていただければ、本当にありがたいのですが。なかなか難しいでしょうが、ご検討いただけないでしょうか。

  • 直前の更新はページの最下層の[差分]、2回前以前の更新はページの最下層の[バックアップ]から[差分]、[現在との差分]を見れば分かりますよ。 -- 2022-01-27 (木) 19:55:48
  • スマホからは「差分」「バックアップ」は見られないので、PCでアクセスするか、スマホでPC用サイトを見てください(Androidなら、Chromeの「PC用サイトを表示」。iOSはわかりません) -- rokujo? 2022-01-27 (木) 20:30:06
  • ありがとうございます。私の見方が良くなかったようですね。教えていただき助かりました。これで更新部分の区別がわかるようになりました。 -- nao? 2022-01-27 (木) 21:40:04