テキスト科目情報(経済学部専門科目) のバックアップ(No.118)


注意

混乱を避けるため、試験やレポートは何年度のものかできるだけ明記してください。

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2022年度以降の記載が薄いのでどしどし書いてください。

目次

専門教育科目(経済学部)

卒業に必要な専門教育課程の単位数は68単位以上である。必修科目17単位とさらに他の選択科目51単位以上選択して習得する必要がある。(必修科目と同名の科目がスクーリングやE-スクーリングで開講されることがあるが、これらは選択科目の扱いとなる。)

  • 経済学部生の専門教育科目における必修科目は経済原論(ミクロ経済学)(E)、経済原論(マクロ経済学)(E)、経済史、財政論(E)、経済政策学(E)、金融論(E)、経営学(E)のテキスト7科目17単位である。ミクロ、マクロ、金融論、経済政策学は、理論寄りの科目なので、苦戦する人も多いので、後回しにすると、これら科目のせいで卒業が遅れるので要注意。
  • 経済原論(マクロ経済学)(E)が難関科目で、スクでマクロを受けた人でも普通に不合格になる人が多い状況。自信がないうちは、財政論(E)や他のB群の科目試験をやった方がいい。そうしないと、B群が渋滞してしまう。但し、経済原論(マクロ経済学)(E)は必須科目な上に、他の科目でも使う知識なので、後回し過ぎるのもこれまた厳禁。B群は、持ち込み可能な科目が多いので、マクロは早めに処理した方が単位数は稼ぎやすい。
  • 必須科目は、スクーリングが開講されていて受講できるなら受講した方が効率は良い。理論系なので苦戦している人が多いため。と言っても、理数系が苦手意識がないならさほど問題はない。
  • 必須科目は卒論でも身についている前提で指導されるので、早めに履修をした方がいい。計量経済学も、卒論指導の場で、履修するようにと言われる人もいる。統計的にデータ処理をする場面が生じるからである。
  • 理論系の科目は、学士入学の場合は以下の順番がお勧め。ミクロ経済学やマクロ経済学はある程度学んでいる前提で解説している科目があるためである。これらの科目は積み重ねの学びが重要なので、理論系の科目を後回しにすると卒業が伸びるので、要注意。

    国民所得論 → 経済原論(マクロ経済学)(E) → 金融論・マクロ中級

    経済原論(ミクロ経済学)(E) → 情報とインセンティブの経済学

    経済政策学(E)は他の科目と関係するので、上の科目に着手してからの履修が良い。

    また、ゲーム理論も学んでいると、更に、経済政策学(E)や情報とインセンティブの経済学の背景知識としては役立つ。

    この他、金融論、経営数学や計量経済学は、統計学(A)を履修してからの受講が望ましい。その他の科目や卒論で読む先行研究例でも統計は出てくるので、統計学はかなり重要なので、単位が取れればいいみたいな勉強は避けよう。

  • 必須科目の中でやりやすいのは、経済史。持ち込み可なので、単位を取ることは容易。
  • 専門教育課程卒業所要単位68単位のうち40単位はテキスト科目での修得が必要となる。その他の28単位はテキスト科目もしくは面接授業(スクーリング・メディア授業)での修得が可能である。
  • メディア授業(E-スクーリング)の修得単位は総合教育科目(放送授業含む)と専門教育科目合わせて10単位を限度にスクーリングの卒業要件に算定できる。
  • なお経済学部生は法学部系の第7類科目(法学概論(E)、憲法(E)、民法、労働法(E)、経済法(E)、会社法(E))に関連するテーマでは卒業論文を書けない。
  • 3年後半ぐらいから、持ち込み可や4単位科目の科目試験が増えて、一気に単位が取りやすくなる。専門科目の単位数を稼ぐことは段々と楽になっていくため、学習はとにかく必須科目を優先した方がいい。教養科目であるが、統計学は他の科目の基礎になっているので、しっかりと身に着けておこう。ギリギリでもいいから単位が取れればいいとなると、後々他の科目でも悪影響がある。
  • 数学が苦手意識ある人は、統計学とか一部科目をその場しのぎに乗り切ろうとしたくなるだろうが、その負債は卒論で一気に来るので、ちゃんとやった方がいい。回帰分析使うように要求された際に、統計学や計量経済学は全然わかりませんだと、詰む。

経済原論(ミクロ経済学)(E)【必修】

法学部「経済原論(ミクロ経済学)(J)」参照


  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

経済学の代表的な理論系の科目。マクロよりはとっつきやすいので、最初の理論科目としては比較的おすすめ。数式を用いた理論系の科目なので、腰を据えてやる必要あり。レポートも数式的な理解が求められる。大学受験レベルの数学が得意な人は楽しいと思う。

2023年7月科目試験は2問中1問は計算問題が出題された。

科目試験の採点は優しい印象。必ずしも過去問から出題されている訳ではないので、幅広い学習が必要。理論系の科目なので、理解度が問われる。数式モデルを使っての説明が求められる回もあるので、一夜漬けなどでは間に合わない可能性が高い。しっかりと日々学ぼう。


2024年1月科目試験は合計2問。ある内容について図や式等を用いて説明する内容。対面に戻り、大学過去問とは傾向が変わった印象。


ちゃんとやっていたら難しくはないが過去問からは出題をずらしている感じなので、過去問だけで突破しようとすると苦戦する。マクロは、マイナーな内容も出題するが、ミクロは基本的に重要なところから出題するので、真面目にやれば、そこまで難しくない。勉強しなかったら落ちるというだけ。

2024年4月の科目試験も過去問とは違う傾向で苦戦した人がちらほらといるとのこと。採点は比較的寛容だが、出題は幅広く出してくるので、全くやってないと白紙になりかねないところは注意。

2024年4月, 7月, 10月のSNSの成績を見ている限り、勉強していたら、普通に単位は来る。落ちている人は、試験範囲の学習が終わってないだけのパターン。理論系なので一夜漬けは困難です。

2025年1月の科目試験も合格者の方が少ないが、通っている人もいる。何度かトライして合格する人が多い。

経済原論(マクロ経済学)(E)【必修】

法学部「経済原論(マクロ経済学)(J)」参照

  • 学習量  ★★★★★
  • レポート ★★★★★
  • 試験 ★★★★★

経済原論マクロは、経済学部の中でも最も難易度が高い必修科目とされており、多くの学生が不合格になる科目。内容自体が難しいだけでなく、試験の出題傾向が読みにくく、採点も非常に厳しいため、単位を取るには相応の覚悟と準備が求められます。理論系科目なので、数式やグラフをしっかり理解しながら学びを進めることが大切で、表面的な暗記や、過去問・レポートからの一部切り出しといった勉強法では通用しない。理論式を使った科目なので理解に時間がかかり、一夜漬けで通過するのはほとんど不可能だと思った方がいい。丸暗記では通らず、式やグラフを使った出題が必ず1題はあるためである。他の科目でSやAを多く取っている人でも、マクロは1年以上合格していない状況も見受けられる。

マクロの試験の難しさを理解する出題例として、「合成の誤謬」の出題がある。基本2題しか出題されないが、テキストには、数行しか記載していない。軽く流してしまいそうなところから出題されるため、難しい。

この科目では、短期・長期といった前提条件の違いによって変数の意味も変わるため、文脈を正確に捉える力が問われます。特定の範囲に絞って勉強してしまうと、重要性が低そうに見えるページから出題された際にまったく対応できないこともあり得ます。 科目試験は、大問2問の形式。下駄を履かせる採点はないため、大問2つが一定水準程度かけないといけない。少なくとも1問は、理論式やグラフを用いた問題が出るため、暗記では乗り越えることは困難。回によっては、教科書と若干パラメータを変えたものを与えて数理式変形することも出題される。理解せずの数式の丸暗記では合格させない趣旨であろう。また、大問の一つは、教科書の最後の1ページだけから出題された回や、章末問題と類似した問題もあり、最後まで教科書を読むような勉強をしてないと受からない出題の仕方もある。

過去問は2024年度から非公開となり、傾向を把握するのも難しくなりました。また、過去問と同じ問題は出ず、毎回しっかり理論式を理解していないと解けない問題が出されるため、直前の付け焼き刃的な勉強ではまず太刀打ちできません。通過率はおおむね1~2割、回によってはSNSなどでも合格者が見当たらないほどです。

ただし、内容自体はすべて教科書の中にあり、初見問題のようなものは出ません。テキストの目次を見ながら、それぞれの項目について数式やグラフを使って自分の言葉で説明できるようにしていけば、十分合格を狙えます。テキスト以外の文献を使う場合は、他の経済学科目のマクロ部分など、無駄にならないものに限って補強するとよいでしょう。

早いうちから丁寧に取り組めば、決して突破不可能な科目ではありません。むしろ、この科目を乗り越えれば他の経済系科目も自信を持って取り組めるようになるはずです。

マクロ経済学中級

  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★☆☆

経済原論のマクロよりもこちらが先に単位が取れてしまう人もいるので、両方できる人は両方同時にやると良いかも。

2024年4月の科目試験は、レポートのお題と類似な出題形式。持ち込み可なのと、経済原論のマクロと内容も似ており、また、金融論や経済政策学でも、マクロの内容は扱うので、汎用性ある知識になるため、受けておいて損はないだろう。

レポートは、経済原論同様に、理解しているかをしっかり見てくるので、マクロ経済学を理論的に理解してないと苦戦する。テキストの要約では許してくれない。テキストに載っているお題だからと言って、テキストの内容を丁寧に書くだけでは、テキストを引用するのがレポートではありませんという趣旨のコメントで不合格となる。経済原論のマクロをやってから挑む人が大部分であろうが、経済原論がある程度理解できていても、それなりに大変。不合格になって何度もレポートを出している人も多い。教科書に掲載されている題材のテーマがレポートのお題になることもあるが、教科書を写す・まとめるレポートでは基本的に通らず、ちゃんとレポートのお題を理解して、自分なりに調査分析する必要あり。レポートでは、教科書の行間を理解していることを示すことが望ましい。

経済原論のマクロ経済学が極めて難易度が高いだけであって、こちらもそれなりに大変。経済原論のマクロ経済学が通らない場合、こっちをやることで相乗効果があるので、経済原論のマクロが今の難易度が続くなら、この科目は取る価値は高いと思う。

試験は持ち込み可だが、試験では具体的に事例に当てはめた理論系の説明が求められるので、マクロの理論を理解せずに挑むと、その場で書くのは難しいだろう。

ゼロベースからやると決して簡単な科目ではないのだが、経済原論マクロに落ち続ける人が多く、経済原論マクロに落ち続けているうちに、マクロ中級も気が付いたら単位が取れる状況になっていたという人も多い。経済原論マクロが難しい故に、相対的に簡単に見える不思議な科目。

経済原論マクロに何度も不合格になって、長くマクロ経済学を学んできた人なら、間違いなく楽勝科目。単位は取りやすい。但し、好評価は余りいない印象。

国民所得論

  • 学習量  ★★☆☆☆
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★☆☆☆☆

2023年10月科目試験の科目試験は過去問とほぼ類似の趣旨の問題。しっかり過去問をやっていたら、全問正解も難しくない。マクロ経済学や金融論と一緒に履修できる人はこちらを先にやると良いかも。2024年度も過去問と傾向は変わらない。

  • マクロ経済学の一部分に特化した科目、教科書が厚くなく、記述も平易な記載に留まるため、初めての専門科目としてもおすすめ。経済原論のマクロをやる前にこちらをやることを進める。

情報とインセンティブの経済学

  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★★☆

レポートは教科書のみで合格でき、比較的優しい。

テキストは理論系なので、理解するのに頭を使い、全部を理解するのは楽ではない。ただし、4単位科目ということを加味すると、多すぎでもなく、妥当か、コスパが少しいい程度のボリューム。

2024年4月の試験は、大問4問が出題。前半の大問2つは用語を説明させる問題。残り2つの大問は、計算問題。具体的な数値を使っての計算問題小問2問と、文字式を使った問題小問3問。配点は不明だが、テキストの計算問題や文字式を使った解説を理解しないと高得点は取れない。また、問題数ベースでは、計算問題が半分以上なので、理論式をしっかりと理解しないと単位も際どいかもしれない。なお、問題はそれなりの数が出されるので、他の科目のようなピンポイント出題ではない。このため、努力していたら、それなりの点数にはなるはず。 また、4単位科目であることや経済政策学と範囲が重複することを踏まえると、コストパフォーマンスは悪くない科目。

試験の難易度出題形式は、総合科目の統計学と似ている。統計学よりは勉強量は少ないので、統計学が突破できた人なら大丈夫であろう。出題が広範囲に及び全部身に着けるのが大変なせいか、評価は若干下駄をはかせてくれている印象。テキストの演習をやっていたら全問正解できる難易度。

ゲーム理論

  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★★☆

2024年度開講の新しい科目。

3単位科目としては、テキストもさほど厚くなく、理論系だが、他の経済学部の科目と違い、難しい数学もない。小中学校の場合の数の概念が理解できるぐらいの素養があれば十分。但し、テキストの章末問題は、回答が全くない。その上、テキストの解説は全ての章末問題のパターンに対応していない。この意味で他の科目よりも理論に対する応用力を要求されるので、勉強していても、自分の理解が本当に正しいのかという不安が残る。本質的部分に誤記が結構あり、それで理解を誤ると、無駄に時間費やす。ニューズレターの誤記修正の案内も不十分。誤認が一通り見つかるまで履修は後の方がいいかも知れない。

レポートもテキストに準じた内容であり、参考文献も少なくて済む。

Eスクも同じテキストを使うのと、レポート課題とほぼ同じ内容を解説するので、一緒に受けるとかなり効率が良い。

ゲーム理論はニュース報道などでもたまに紹介されることがある内容でもあるし、経済学部の科目としても有名なので、履修しておいて損はない。

2024年度のテキストとレポート課題は、非常に誤植が多く、経済学部の専門教育科目の中では断トツで誤植ワーストと言えるレベルで、誤植に関する告知をチェックしてないと、レポートが全部書き直しになるレベルの誤植もあるので、要注意。必ず誤植を確認してから挑むこと。実際に、誤植に関する通知を見ずに挑んで、書き終わってから致命的な誤植に気づき、レポート書き直しになった人がいる。

テキストは演習問題の一部は、解説がないため、他の理論系科目よりも、試験対策はしづらい面もある。テキストの誤植が多い上に、用語の定義や図表の記載のお作法的なところが説明しているようで、不十分と思われる点もある。この意味で、試験対策は意外にしづらい。

試験は、大問4問で、理論的にナッシュ均衡を導出する定番問題や説明をさせる問題などテキストの最初から最後まで幅広くでる。なお、理論的な問題は、応用的なものも出題されるので、テキストの後ろの方までしっかりと読む必要あり。また、一見用語解説問題は出さないような科目に見えるが、しっかりと用語解説問題が出るので、定義を説明できる程度に暗記する必要あり。テキストがわかりやすく説明している結果、却って、専門用語の定義がうまくまとまっていない点がやりづらい点がネック。試験は人によっては手応えと比べて厳しかったという声もあり、答えだけでなく、考え方や途中過程を丁寧に記載する必要があるかもしれない。

テストは、テキストの本文の事例のみならず、解説がない章末の演習問題の範疇からも出てくるので、章末問題全部理解するつもりであることが望ましい。しかしながら、章末問題は解説がないため、高成績を狙いたい人にはやりづらい科目。また、テキストに記載がない応用系の事例も出題された。また、ゲームツリーもテキストにないパターンの組み合わせが出題されて、意外に応用問題も出てくる。スクーリング受けていた人なら対応できたと思うが、テキストだけだと厳しい印象を受けた。

成績評価はS評価を得るのは難しい印象で思ったより悪かったという感想が散見される。答を書くだけの答案だと減点がされる可能性があるかもしれない。

また、概念を理解しているかも問う問題もでるので、テキストの用語の使い方も具体的にしっかりと理解しておく必要あり。このため、章末問題だけでは足りず、テキストの隅々まで理解するつもりで読む必要あり。

  • テキストの図の再現は正確性が求められる。正確に再現しないと採点が厳しい印象。答えが正解していても、図表の記載がテキスト通りでないことで、何度も提出しなおしになった。図表の再現が手間がかかり、結構、形式面の点でやりづらい。
  • テキストの誤記が多すぎるのがネック。早く改訂版を出してほしい。

計量経済学

  • 学習量  ★★★☆☆~★★★★★(統計学(A)の学習次第)
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★☆☆

統計学を学んだ学生が計量経済学を学ぶことを前提とした科目。テキストでは、計量経済学を本格的に学ぶ前の位置づけとなっているので、基本的な位置づけ。裏を返すと、卒論で計量経済学を扱うことが求められてる学生はこれを基礎としたうえで、更に学ぶ必要があるであろう。生産関数や消費関数などの経済学で学ぶ観点も出てくるので、経済原論などはある程度抑えてからやってから方が身につくと思われる。

t分布や検定は知っている前提で記載されているので、統計学のテキストも使いながらやると良い。正直なところ、統計学を履修済でも、忘れていることが多いと、統計学の復習から始まるので、結構大変。

統計分析フリーソフト「R」を用いた科目であるため、とっつきにくい点は否めない。難しいというよりも不慣れ故に時間がかかるところが難点。努力すれば単位が来る科目。

統計分析フリーソフト「R」や、その他の統計ソフトで卒論書かなければいけない可能性があるので、履修しておいた方がいい。

統計学や経済原論を学んでいる前提の応用科目と位置付けられる。卒業論文でもデータ処理の際に必要になる人もいるので、受けておく価値はある。テキストは統計学と同じ秋山先生でレポートも似た形式。このため、統計学を受けたことがある人は、比較的要領はわかりやすいであろう。

卒論指導の際に、計量経済学の計算手法を使ってデータ分析をするように指導を受けることもあるので、必須に近い位置づけになる人もいる。このため、学んでおいた方が良い科目。例えば、卒論指導では、計量経済学の識別問題を理解して分析しているかの指導を受けたことがある。計量経済がわかってないため、卒論指導で次に進めなかった人もいる。卒論テーマによっては裏必須科目に近い存在。卒論指導で次に進めないと卒業が半年遅れるので、履修した方が無難な科目。卒論以外の卒業単位が足りている人でも履修している人が少なくない。

レポートは難しくないが、テキストを全体的に読まないといけないので時間はかかる。その分試験勉強はやりやすくなる。統計学と同じ感覚でいればよい。

科目試験は、統計学と似た感じの出題形式で、R言語の問題や計量経済学の概念の問題など。計算問題は基本的にないが、理解してないと解けない。章末問題をやると良い。2025年1月の出題は、バランスよく出たが、最後の章の問題が比較的多かった印象。

経済史【必修】

  • 学習量  ★★☆☆☆
  • レポート ★★☆☆☆(2023年度課題)
  • 試験 ★☆☆☆☆

必須科目の中では手を付けやすい科目。持ち込みも可能だし、地道に調べさえすればレポートも合格する。

2023年度の試験は、持ち込み可なので、テキスト全体を読んでいたら難なく単位は来る。ただし、持ち込み可であるため、差がつきにくく、2枚目の裏面びっしり書いている人も少なくないので、良い評価を得たい場合は、ちゃんと要領よくまとめられるように頭に入れておく必要ある。

採点も厳しくないので、Sを狙うとかでないなら、ノー勉強でも科目試験は突破できる。必須科目の中では試験は一番簡単。

日本経済史

  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

レポートの量が多いのはつらい。但し、採点は厳しくない。また、レポートのお題が広範囲なので、何を書けばいいか困ったが、お題に応える内容を真面目にやっていたら、基本的にはオッケーな模様。時間をかければ通る科目。数理系が苦手な方は良いと思う。

科目試験は、テキストに沿って複数の時代の変化を述べさせる形。2025年一月では、説明の観点はいくつか指定され、さらに、必ず用いるキーワードは3つ指定された。ある程度、歴史を学んでいたら書けるかもしれない。

世界経済史

  • 学習量  ★★☆☆☆
  • レポート ★★★★★
  • 試験 ★☆☆☆☆

レポートの必要字数が異常に多いが、それだけの科目という印象。試験は持込可で、全く無勉でもSを取ることができた。試験勉強に費やす時間が0なのを考えると、これで4単位貰えるならコスパ悪くないと感じた。

レポ作成のため図書館に通うと、社会人の方の1か月の休日の大半が潰れる(9地域分を記述するので、休日の午前と午後で2地域分進めても、最低4日か5日は休日がフルで潰れる)。しかし、レポも試験も史実の羅列のみが要求され、文献の該当箇所をほぼ丸写しすればよく、卒論と違って独創的な文章やデータを作成する必要は一切無し。

・レポート 恐らく最低でも2万字程度が要求される。あくまでも自分のやり方なので参考程度だが、まず指定教科書の前半部(8章まで)を中心に、レポのテーマに該当する記述(〇〇の出来事によって〇〇国の経済に〇〇の影響があった。)をひたすら探し、付箋貼りまくって、それを地域・年代毎に整理してまとめた。これだけで多分1万字ぐらい行く。次に図書館で、山川の各国世界史を参考に付け足し。各冊はどれも分厚いが、レポートでは〇~〇世紀と範囲が限定されているので、意外にも該当する頁数は30頁程度。もし、複数レポートを選択できる状態(23年課題or24年課題)なら、時代の指定範囲が狭い方を選択した方が楽かもしれない。最後に、それ以外の参考文献も大量に要求されるので、補足。

・試験 持込可で楽勝。あくまでも4月科目試験のみだが、レポと同じように、ある歴史的出来事がある時代のある地域に及ぼした経済的影響について述べる史実の羅列問題だった。この傾向が続くなら、索引さえ引ければ何とかなる。世界史の教科書とか索引付きの全集っぽい本を持ち込むと尚良いかもしれないと感じた。

社会思想史

  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★★☆

試験は、持ち込み可能科目で4単位なので受講したくなるが、残念ながら、そこまで優しい科目ではなく、レポートや試験で苦戦し、D評価続きの人も少なくない。レポートは引用を具体的に記す必要があるので、書籍をまとめるだけだと、よろしくない。書籍の引用とは別に、自分なりに理解して記載することが極めて重要。

楽なタイプの持ち込み可ではなく、勉強してないと書けないタイプの持ち込み可。

試験の形式は、大問2つで、最初の大問は、用語説明問題。最後の大問は、社会思想家を対比させて述べる問題。解説ではなく、意義を述べさせる形式なので、理解せずに、用語の定義を述べるとDになる。テキスト自体が試験用に引用しやすいまとまった記載をしていないこともあり、事前に各社会思想家を自分なりに理解して挑まないと試験突破は難しいと思われる。持ち込み可科目の中では、事前準備をそれなりに要求する科目。教科書を最初から最後までしっかりと読んで、各節でいいたいことの要点をすぐに整理できる程度に勉強する必要がある。

持ち込み可だと、索引から検索して書きたくなるが、索引にない用語の観点から結構出題されるので、テキストを通読してないと、どの思想家の用語かわからず、テキストを探すだけで終わる。また、単に事実や解説を述べるだけではNGとなっており、社会思想家としての自分なりの意見を要求されるため、その場で考えて書くのも厳しいと思われる。過去問は公開されているので、しっかりと勉強しましょう。

経済政策学(E)【必修】

法学部「経済政策学(J)」参照

  • 学習量  ★★★★★
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

経済政策学を理論的に学ぶ科目であり、理論系の科目なので、経済原論と一緒かその後にやるぐらいが良いと思われる。扱う内容はかなり広く、経済原論のミクロ経済学、マクロ経済学、国民所得論、金融論、情報とインセンティブの経済学などで学んだ内容も出てくる。裏を返すと、これらを学んでからやった方がいいとも言える。逆にこれらが身についているなら、運が良ければこれらの知識だけで、合格する可能性もある。

過去問を見てると、総需要曲線の導出など数式の理解を伴う問題もあり、テキストも、微分の操作があるので、大学教養ぐらいの基礎数学は知っておいた方がいい。このレベルの数式を回避しても結果的には単位が取れるときもあるだろうが、逃げてしまうと、理解できずに陥って却って長引く恐れもある。テキストの数学付録は付録だが、科目試験などを見ていると、付録まで理解してないと解けないであろう出題も散見される。偏微分の定義なども知っておく必要あり。

レポートはそこまで難しくないが理論系なので、数式や理論に苦手意識あったり、数式や理論を理解せずにやろうとすると苦戦する人もいる模様。但し、経済原論のマクロのように、体系的に記載を理解してないと解けないようなレポートではなく、必要な知識は多くなく、教科書だけでも処理できる。。

2023年以降の対面での試験は、そこそこ苦戦している人が多い。出題も満遍なく出されており、必須科目の中では難関科目の一つ。

2024年4月の科目試験はかなり傾向が変わってしまい、ミクロ分野の計算問題2問だけとなった。これが今後続くかは不明だが、過去問とは全く異なる問題の上、テキストにも同じ問題はちょっと見当たらない。ただし、数学が得意なら満点も可能で、人によってはすごく楽な出題であろう。なお、二次関数や微分がさっぱりわからないぐらいに数学苦手だと、解けない問題で、基本的な数学力が問われた。2023年やコロナ前の出題とは全く被りもしない内容だったので、過去問は全然参考にならないぐらいの気持ちでテキストを勉強する必要あると思われる。

学習量が多いので大変だが、採点は厳しいとかはない。採点は寛容なので、ある程度書いていれば評価してくれる。2024年度は多少間違えたことを書いてもSが来た。また、学習量が多いと言っても他の科目で学んだ内容は多い。

財政論(E)【必修】

法学部「財政論(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆

科目試験は多数の短文記述形式の小問が出題される。持ち込み可能なため、教科書の内容を覚える必要はないが、どのような記述がどこに書かれていたかや、概要としてどのようなことが書かれていたか程度の理解は盛ったうえで試験に臨むと、時間切れに困らずに済む。

2025年1月の科目試験は、用語説明問題、文書の正誤を判断する問題。理由も記載する形式。また、複数の文書から正しい選択肢を選ぶ問題。最後は、あるテーマについて、論述し、自分の評価を述べさせる問題。時間勝負なので、事前に理解しておかないと時間切れになる可能性は高い。また、索引から検索できない出題も幾つかあるところも厄介で、とにかく考えたり調べる時間はほとんどなく、ひたすら条件反射的にテキストを写す勝負になる。

試験中に時間切れになったという感想は多いが、成績評価はそこまで厳しくない印象で、持ち込み可なこともあり、落とした人は少ない。

金融論(E)【必修】

法学部「金融論(J)」参照

  • 学習量  ★★★★★
  • レポート ★★★☆☆(統計学(A)履修済の前提)
  • 試験 ★★★★☆

マクロと並ぶ経済学部の難関必須科目。テーマもかなり多岐にわたり、しっかりと身に着ける気持ちでやった方がよい。スクーリングを受けると教科書の全体像が分かってから学べるので、おすすめ。2023年の科目試験は、他の科目より採点もシビアであるので、理解度も高めに挑むこと。一夜漬け等をやると却って遠回り。

2023年のレポートは、数学的な考えができれば、金融論としては、そんなに必要な知識もなく、難しくないし、時間もかからない。ただし、数学や統計学が苦手だと時間はかかると思う。このため、SNSを見ていても、すぐ合格している人もいれば、苦戦している人もいるので、人によって、難易度がわかれる。

2023年10月科目試験の科目試験の問題自体はそこまで難しいとは思わないが、他の必須科目と比べて採点が厳しい。SNSでSを確信していた人もCだったり、単位を落としている人もちらほら。

他の科目よりも正確な理解が求められたり、誤った記載は厳しく採点されている印象。 また、過去問と同じ問題は出題されず、ヤマを張るような勉強はお勧めしない。

2024年1月科目試験も不合格が合格者より多い印象。旧ツイッターでもC評価ばかりの印象。教科書通りにかなり書けたという人もCだったりするので、不正確なことを書くと減点されるなど、厳しい採点がなされていると思われる。

レポートや試験は数学が苦手な人は難航する。統計学や経済原論を先に履修した方がいい。エクセルでの関数処理もできる方が望ましい。SNSを見る限り、マクロ経済同様に、何度受けても不合格になっている人も珍しくないので、取り込む際には、この科目に集中してやったほうが良い。理論系のレポートなので、参考文献も何冊も用意する必要もない。ちゃんと教科書が理解できていたら、容易だが、理解できてないなら、平易な参考書を読むなどした方が良いであろう。

感覚的には他の科目で、A-S取れるぐらいの理解度でやっとCぐらいの評価。わかってないけど、知っていること、沢山書いたから合格にしてみたいな答案は評価されない。それどこか、不理解を理由にマイナス評価になるかもしれない。そう思うと、厳しい評価も理解できる。

マクロと金融論が合格できたら、テキスト科目については、経済学部卒業する能力は十分あると思う。レベルがわからず、入学を悩んでいる人は科目履修でこの2科目を先にやってもいいのかもしれない。

2024年度4月の試験は多くの人が合格し、Sも増えた。恐らく、担当者が変わったのだろう。以前のような難しさはなくなった。

2024年10月科目試験は、過去問にない出題形式で工夫された出題。新しい出題形式で、過去問をやっただけの人を落とす意思が感じされ、しっかりと理解していることが要求していると思われる。マクロのような採点の厳しさはないが、試験範囲は経済政策学に並んで広大なので、大変な科目の一つ。

社会政策(E)

法学部「社会政策(J)」参照

試験:2023年10月科目試験、持込不可。大学の過去問なし。2023年10月科目試験は、至極基本的な内容が問われた。問題数が多かったが、テキストを読み込んでおけば解答できるだろう。

社会保障論(E)

法学部「社会保障論(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

教科書は読みやすく、口語調でおすすめ。無知の知を知ることができるので、教養として学ぶ価値も高い。教科書は著者の主張もかなり強い印象なので、レポートは教科書と同じ著者の物を使った方が無難であろう。教科書と類似の著書がいくつもあるので、参考にするとまとめやすい。採点も厳しくない。もちろん、正しく理解しているなら別の参考文献でも歓迎となっている。

試験:2023年4月科目試験、持込可。大学の過去問はない。指定テキストはインデックスなどつけておくと便利。基本的な内容が問われ、持ち込んだテキストだけで回答できた。

国際貿易論

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★★☆

    レポート:指定書籍の中から一つの章を取り上げ論じる問題。書籍は毎年変わる。ある程度自分でテーマ設定する必要があるので、卒論等に取り組んでいる人などはやりやすいだろう。テーマ設定の自由度があるので、卒論に着手している人なら、その内容を流用すると楽。採点自体は厳しくない。一方で、明確な論点が与えられているわけではないので、テーマ設定が苦手な人は時間がかかるかもしれない。

    試験:2023年7月科目試験、持込可。大学の過去問があるためしっかり対策しつつ、指定テキストは分厚いのでインデックスなどつけておくと便利。当日は時間が足りなかった印象。事前に勉強してきた人とそうでない人をふるいに分ける感じの出題の仕方でいきなり持ち込みでやるのはつらいと思われる。

人文地理学(E)

文学部「人文地理学(L)」および法学部「人文地理学(J)」参照

  • 学習量  ★★☆☆☆
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

レポート合格のコツは、人文地理学とは何かを理解して書くこと。地理学Ⅰ同様、手が付けやすい科目。教科書も薄い上、一般常識的な話も多いので、専門科目の割にとっつきやすい。複数学部で開講されているので、敷居は低い。

科目試験は、文学部、法学部と同じ問題。環境問題など一般常識である程度馴染みある題材のテーマが多いので、レポートも試験も理解はしやすいだろう。専門科目ではあるが、どちらかというと一般教養に近い科目。単位は取りやすい。 2024年4月の科目試験は、テキストの論について、説明された上で、自身の意見を書く形式。ある意味自分で答作れるので、単位は取りやすいと思う。

2024年7月の科目試験は、結構評価が厳しめの人が多く、できたと思ったのに、悪かったという人も散見され、難易度が変わった可能性あり。10月以降の評価情報が待たれる。


  • 学習量  ★★☆☆☆
  • レポート ★☆☆☆☆

2024年度人文地理学受講(試験はこれから)

教科書に沿って人文地理学とはなんぞやを記載した後、業務で扱っているGISの話を(守秘義務に反しない範囲で)羅列したらレポート合格した。

業務でGISの契約をしているからなのか、自分にとってレポートの難易度は低かったと思う。初めての一発レポート合格。あくまでレアケースだと思うが、参考まで投稿させていただきました。

地理学Ⅰ(E)

文学部「地理学Ⅰ(L)」および法学部「地理学Ⅰ(J)」参照

  • 学習量  ★★☆☆☆
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

教科書も薄い上、一般常識的な話も多いので、専門科目の割にとっつきやすい。複数学部で開講されているので、敷居は低い。ただし、トランスナショナルなど著者独自の考え方もあるので、そこはしっかりと理解してレポートを書くこと。

内容は結構経済学部に関係するところに着目しているので、経済学と関係ない等の先入観は持たない方がいい。現代の経済に着目されており、履修した方が良いと思う。

2023年度のレポートは、丁寧に文献を調べたら問題なく合格する。

2023年度の科目試験は優しい。テキストをちゃんと理解するつもりで読んでいたら、単位は来る。ただし、過去問と同じ出題という感じではないので、ヤマを張るのは向かない。

2024年度は、苦戦している人も散見される。ちょっと傾向が変わったかもしれない。

地理学Ⅱ(地誌学)(E)

文学部「地理学Ⅱ(地誌学)(L)」および法学部「地理学Ⅱ(地誌学)(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★★☆

他の地理関係の科目同様、教科書も薄い上、一般常識的な話も多いので、専門科目の割にとっつきやすい。複数学部で開講されているので、敷居は低い。

2023年度の課題でレポートを執筆。旅行記や紀行文を1冊選び、地誌の観点から論じる。執筆者はアイルランドの紀行文を取り上げ、外務省やアイルランド政府観光庁のサイトなどを活用した。自分が好きな地域を選ぶと楽しく書ける。

テストはピンポイントに出題される。興味深くテキスト全体を読んでいたら、記憶に残っていて、それなりに書けるだろう。テキストも分厚くないので、試験対策もしやすい。

2024年度から、評価が辛めの人も散見されており、テキストが読みやすいのと、単位が取りやすいのは別と感じる状況になった。

都市社会学(E)

文学部「都市社会学(L)」〈第1類〉および文学部「都市社会学(L)」〈第2類〉および法学部「都市社会学(J)」参照

  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

    レポート:複数の参考文献が必要。テキストは読み応えがあるが興味があれば楽しい。

    試験:2023年7月科目試験、持込不可。大学の過去問があるためしっかり対策すれば解答できるだろう。 2024年4月の科目試験は、3問中2問選択。全く知らないものが出ても一問までなら致命傷にならないので、他の科目より配慮がある。

経営学(E)【必修】

法学部「経営学(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★☆☆☆

経営学の基礎が学べる。理数系の知識は不要なので比較的やりやすい。 レポートも添削が早く、テストも過去問やればOK。専門科目で最初に手を付けやすい。

2024年度から傾向が変わって、過去問からは出題をずらすようになった。このため、過去問やっていたら大丈夫ではなくなっている。テキストを真面目に最初から読んで勉強しましょう。

採点はかなり甘く不合格者も少ないので、単位は取りやすい。

経営分析論

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

決算書の数値の意味がわかる科目であり、応用的な科目にはなるが、社会人になっても役立つ知識があるので、履修にはお勧め。教科書も薄い。 また、レポートの内容も、企業で働く人なら当然意識しておくべき視点が多いので、社会人としての教養的な位置づけの科目。とても実践的な実学科目。 単なる数値の羅列に見える決算書の数値が意味することがこの科目を学ぶことでかなり理解が深まる。

レポートは、経営学と同じようなプロセスを得る出題になっており、経営学のレポートが苦でなかった人なら、経営分析論も順調にこなせるであろう。レポートの添削はかなり親切で、合格している場合でも多々コメントを頂いた。

試験は標準的な量と難易度。2025年1月の試験は、3題出題され、分析法について論述させる問題などが出された。経営学と似た感覚で受けると良い。

経営数学

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★★☆☆ ※統計学(A)を履修している前提

統計学を履修したなら、その延長線上で学べる(統計学と中身も被っている)。経済学部生ならぜひ知っておいた方がいい実践的な実学科目。テキストも統計学と比べ薄く、追加資料も不要。分散や検定等が出てくるので、統計学を先に履修することをお勧めする。150頁もない教科書1冊でレポート試験対策ができるので、負担は多くない。統計学が突破できた人なら特段問題はないだろう。

レポート(2024年度)は、教科書の章末問題を解く形式で、章末問題は教科書本文にある例題の条件を変えたものなので、教科書を読めば解ける。数学的な知識も付録に記載されており、こういうものかと割り切って解けば、見かけ程は難しくはない。 添削は、経済学部の中では、とてもスピードが早く、改善点も具体的かつ丁寧なので、やりやすいです。

一部、統計学で扱ってない数学もあるが、付録があるので、付録を見てやれば、さほど難しくない。

科目試験は過去問配布がないので、対策はしづらい。統計学のように問題文に数式やヒントなどは与えられないので、ちゃんと理解して自分のものとして定着させて挑むことが大事。そうでないと解けない。

基本的なところから出しているので、章末問題を解く姿勢でいけば、自然と必要な概念は身につくし、テストも合格する。

2024年7月の試験は、ちゃんとテキストを理解しようとしていたら解ける問題。なお、テキスト全体をちゃんと読む必要があると感じた(理解できるところだけ読むとかだと対応できない可能性あり)。出題はピンポイントで出される。採点は普通かちょっと辛い感じ。

商業学

  • 学習量  ★★★★☆
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★★★☆

レポートは引用の仕方など厳しい制約の印象があるが、ちゃんと書いていればちゃんと評価してくれる。試験は、少しボリュームが多い印象。難しいというより2単位のわりに範囲が広い。

保険学

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★☆☆☆
  • 試験 ★★★★☆

経済学部の科目では、必修科目の経営学、選択科目の社会保障論、会計学、ゲーム理論と並んで3単位の科目。社会保障論と会計学は、正直2単位でも良いのではないかと思う学習量の少なさやレポート・試験の難易度の低さだが、保険学は教科書もページ数がそこそこあり、試験も多少対策しづらさがある。とはいえ〇〇史系の科目やマクロ中級などの4単位科目ほどの労力を要するわけでもなく、まさにちょうど3単位がふさわしい科目という印象。 レポートは、字数や引用の条件が緩い。字数3000文字ぐらい、引用文献1~2つ程度でも普通に合格になる。 試験は、教科書の内容の中で、あまり事前に予想していなかったような論点から論述問題が出題されることもある。決して薄くはないテキストを満遍なく読み、用語や概念は一通り説明できるようにしておくと良いだろう。

2025年4月はリスクプレミアムの話で保険学からしたら当然知っておいた方が良い内容なので、重箱の隅をつつくような印象は受けなかった。

会計学(E)

法学部「会計学(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★☆☆

レポートは、参考文献を探すのが面倒。ちょっと汎用性がないテーマだったりする。また、レポートは印刷して出す必要があるのも面倒。レポートの採点自体は厳しいとかはない。科目としては、会計全体の基礎を学べるので、経済学部生なら知っておいた方が良い内容。

試験:2023年10月科目試験、持込不可。大学の過去問なし。2023年10月は、2問あり、ある言葉や事象について論述する問題。基本的な内容でテキストを十分読み込んで対策しておけば解答できるだろう。

簿記論

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

簿記をやったことがない人は慣れることが大事。簿記3級レベルなので、経済学部生の教養として知っておいた方がいい科目。積み重ねの学問なので、直前暗記とかは無理で、やったことない人は楽ではないと思うが、経済学部生の教養的な科目としては学んだ方が良い。

科目試験は、精算表の問題で、満点ではなくても充分合格になる模様である。仕訳が8~9割がた合っていれば単位はもらえると推測される。

簿記3級の問題集をやれば、Sも取れるだろう。簿記がやったことがない人は大変かもしれない。

レポートの課題を間違いなくやれば、Sが来る感じ。ちょっと抜け落ちがあっても、Aぐらいはくる。試験のボリュームはレポートより少ないが、最後の計算が整合しないと、すぐ時間切れになる。

原価計算

  • 学習量 ★☆☆☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★☆☆☆☆

    簿記の知識が必要であるため、人によっては評価が分かれる。会計関係の知識を深めたい人は受けた方が良い。

    レポートは、テキストだけでは全く不十分なので、参考文献を探す必要あり。一般的な論点なので、文献は何でもいいだろう。

    レポートも試験もどちらも教科書だけ表面的にやっていたら書けないような出題なので、しっかりと準備する必要あり。難しくはないが、持ち込み可だからと、ノー対策で受けて単位来るような出題ではない。2024年10月は、索引で調べてすぐ書けるようなイージーな出し方ではなかったので、テキストを事前に読んでおくことが必要。持ち込み可だからと勉強しないで挑む人は、合格させたくないのだろうなと感じる出題形式。ただし、ある程度読んでおけば難しくない。

    基本的な考えを聞いているので、普通に理解するつもりでテキスト通読すれば単位が来る。ほとんど勉強してなくても簡単に単位が来るので、持ち込みでいいのかは疑問あり。

    出題回にもよるが、20数科目履修した中でダントツで簡単な科目だった(持ち込みのため、ほぼ勉強せずとも、S評価)。高評価を得たが、原価計算は身についた気がしないので、微妙な気分。

会計監査

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★★☆
  • 試験 ★★★☆☆

    監査論を学習する科目で、レポートは参考文献として挙げられている先生の著書をまとめれば対応できる。スコープがピンポイントなところがあり、少々レポートは面倒。

法学概論(E)〈法学部系第7類科目〉

文学部「法学概論(L)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★★☆

2021年度旧科目。総合教育科目の法学(憲法を含む)では法の抽象的な概念が中心でしたが、本科目は現実的な面が中心であると感じました。レポートについては、テキストのみでは著しく不十分です。公共図書館等で法律系のデータベースを使用できると、レポートが容易になります。私個人の場合では、地元の市立図書館が第一法規のデータベースを導入しており、そこに判例評釈をしている文献が記載されています(網羅性はありませんが)。その部分を県立図書館や国会図書館で閲覧(複写)すると、その判例における論点が明確になります。加えて、基本書で内容を補足できれば内容としては十分だと思います。


2023年のレポートの文字数は少ないが、その割にしっかりと根拠を求めてくるので、却って書きづらい。要点を抑えた記載をする必要があるので、理解力や要約力が大事。 レポートは、判例解説関連の雑誌を読んでおくと、やりやすい。都道府県の大きめな図書館なら大体入手できます。また、大型本屋にもあります。

卒論指導を申し込んでリモートで大学の電子図書が見れるようになった人は参考文献には全く困らないので、ある意味他の科目より参考文献集めは楽なのでお勧め。

試験は教科書通りの内容で、真面目にやっていたら単位が来る。教科書は薄い割に法域は広いので民法とかの方がやりやすいかもしれない。 試験は1ページの用語を説明されることが多く、一般常識で書けないものが多く、ちゃんと覚えてないと、あっさり不合格になりやすい。この形式のものは他の科目もあるが、法学概論は各法域全般に及ぶので、他の法律科目の方がまだやりやすい。全部の法律を広く浅く扱っているので、教科書は薄いが、理解は大変。 2025年のテストは公法私法二元論が出題。教科書に沿って記載とあり、評価しない模様。このため、法律試験などで法律科目得意だからという動機で受けると深みに嵌る。憲法・民法・刑法などの有名法令の細かいことよりも概念的なことを聞くことが多い印象。各科目との役割分担を意識しているからかもしれない。

憲法(E)〈法学部系第7類科目〉

法学部「憲法(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

レポートは学者の学説などを読み込んで整理して述べると良い。最新の裁判例を出しているので、資料探しも、判例関連の雑誌がある図書館だと良い。大学図書館なら確実にある。また、判例自体は法学部で扱うものなので、大型書店でも入手可能。 添削は比較的丁寧。合格しても、添削してくれるので、使命感ある方が添削していると思う。参考文献もかなり具体的に指摘してきたりする。添削は、誤字脱字にはかなり厳しいので、ちゃんと見直してして、提出しよう。

レポートは、他の科目と比べて、添削事項が多いものの、対応しやすい添削なので、ヒントなしで一般論で片づけることも多い他の科目の添削よりは再レポも対応しやすいだろう。憲法で扱う内容はニュースなどでも話題になる判例であり、また、レポートで論述する憲法の条文数も1桁程度なので、わかりやすいと思う。

卒論指導を申し込んでリモートで大学の電子図書が見れるようになった人は参考文献には全く困らないので、ある意味他の科目より参考文献集めは楽なのでお勧め。判例に関するところは、判例の解説した雑誌をまとめれば突破できる。判例を解説した本を引用するようにコメントも来たこともある。

法学部の憲法とはレポートも試験問題も異なるので、法学部とは別と考えた方がいい(他の法律科目は法学部と同じものが多い)。2025年4月の科目試験は議員内閣制についてで、題材としては極めて有名なテーマが出題された。

民法〈法学部系第7類科目〉

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★☆☆☆(2024年度)
  • 試験   ★★★☆☆

社会で最もよく使う民法を学ぶ。損害賠償や契約など、経済活動に伴って発生する法律上の問題点や考え方を学べるので、経済学部生としても知っておいた方が良い科目。憲法は国家視点の科目なので実際には使うことは弁護士でも余りないが、民法は大人として生きていくうえで日常的に必要であり、日常で触れる約款や契約も法律の考えが隠れている。民法を知ること得、企業が法律を踏まえた上で、どのように契約書を修正しているかなども知ることができる。トラブルの未然防止として教養として知っておいた方がいいだろう。

民法は法学部でも学ぶが、法学部は、複数に分かれているのに対して、経済学部は、この科目で一通り学ぶ。このため、基本的なところを中心に出題されており、法律が専門ではない学部の人が受けているという配慮がなされている印象。

レポートは学説が分かれるような難しい論点もなく、市販のテキストをまとめれば合格できる。民法自体は、ボリュームは多いが、テスト自体は重要なところを出している感じ。経済学部の科目よりも資料探しはしやすい。学説がわかれるような法学部で聞かれるような難しい論点もなく、教科書的な内容の題材。所属している地域で電子図書館が使えるなら、民法は通常あるはずなので、参考文献もネットだけで間に合う(テキストだけでも行けるかもしれない)。

六法の持ち込みが可能なので、テキストの内容と民法の条文を対比してちゃんと勉強していたら、単位も問題なく来る。4単位科目なので、2科目分と考えると、分量もそこまで多くない。

法律が苦手・慣れていないとちょっと大変かも。民法自体がかなりのボリュームなので、重要な事項がどこか意識することが大事。

科目試験は、法文の参照が許されているので、テキストと太陽する箇所のアンダーラインぐらいを引いておけば、単位を取ること自体はそこまで難しくない。過去問の配布があるので、過去問を読みながら、テキストの該当箇所と条文を整理して試験に挑めばよい。出題はオーソドックスで有名論点のみなので、過去問を丁寧にやっていたら、単位は来るだろう。ただし、同じ出題ではないので、理解していることが大事。

労働法(E)〈法学部系第7類科目〉

法学部「労働法(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験   ★★★★☆

2025年4月科目試験では、労働不当行為や労働委員会の救済が出題。法学部と同じ問題であり、また、条文の引用だけでは評価しない旨の注意書きがあり、難しい印象。

経済法(E)〈法学部系第7類科目〉

法学部「経済法(J)」参照

  • 学習量  ★★★☆☆
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★☆☆

独占禁止法を中心とした科目。独占禁止法自体はさほど条文も多くなく、また、社会人ならば、ビジネスをしているときにも触れることが多いので、社会人や経済学部生の教養として学ぶ価値が高い科目。

科目試験では、3条に関する長々とした事例問題。法学部と同じ問題だが、持ち込み可能なので、労働法や会社法よりはやりやすいだろう。事例問題なので、どの条文が問題になるか等全く理解していないと、調べるのに時間がかかり、厳しい。一方で、概略を把握しているなら、持込可なのでやりやすいだろう。

なお、2025年4月は、レポート課題と全く同じ問題が出題された。このため、レポートのような問題が今後も出るかもしれない。

会社法(E)〈法学部系第7類科目〉

法学部「会社法(J)」参照

  • 学習量  ★★★★★
  • レポート ★★★☆☆
  • 試験 ★★★★★

指定テキストは分かりにくいので市販の入門や基礎テキストをやれば十分。資格試験対策のテキストがいいだろう。会社法自体は真面目にやると大変だが、基本しか出題されないので、基本的なテキストで学ぶのが良い。会社法などで会社の仕組みを知ることは卒論でも役立つ。企業に関するテーマを挙げるなら、法規制の動きも知っておいた方が良いので、ぜひ学んでおいた方が良いだろう。

レポートのお題はどんなテキストにも乗っている定番のもの。

他の法律科目同様、卒論指導を申し込んでリモートで大学の電子図書が見れるようになった人は参考文献には全く困らないので、ある意味他の科目より参考文献集めは楽なのでお勧め。

科目試験は普通に難しい。政治団体に対する寄付行為が2025年4月では聞かれた。条文量も大量にある。会社法は、法学部でも発展的な科目だが、試験問題も法学部と同じで経済学部だからやりやすい出題されるとかはない。六法は持ち込めるので、4単位取るだけならいいかもしれないが、高評価を得るのはかなりの勉強量が必要だろう。

経済変動論→2022年度廃止科目

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